いつでも見たい時に見たい動画が見られる動画配信サービス(VOD)。
テレビ・スマホ・タブレット・PCなど、様々なデバイスで利用でき、時間や場所を選びません。返却の手間もないので、最近ではレンタルビデオ店に替わる存在になってきましたね。
そんなVODの中でも、完全見放題のツートップがNetflixとHuluです。
U-NEXT、dTV、Amazonプライムビデオなど、他の大手が有料作品も配信しているのに対し、NetflixとHuluは 月額料金だけで全ての動画が見放題 となっています。追加料金が一切掛からないので、料金体系が分かりやすく使い易いのが魅力です。
本記事では、完全定額制動画配信サービス(SVOD)のツートップ、NetflixとHuluを比較していきます!どちらに加入するか迷っているなら、ぜひ参考に(^ ^)。
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もくじ
NetflixとHulu サービス概要を比較
運営会社 | Netflix, Inc | HJホールディングス株式会社 |
---|---|---|
動画配信数 | 非公開 | 約60,000本 |
月額プラン (税抜き) |
ベーシック:800円 スタンダード:1,200円 プレミアム:1,800円 |
933円 |
無料期間 | 30日間 | 2週間 |
配信ラインナップ | Netflixオリジナル 洋画 邦画 海外ドラマ・TV 国内ドラマ・TV アニメ |
Huluオリジナル 洋画 邦画 海外ドラマ・TV 国内ドラマ・TV アニメ リアルタイム配信 |
リアルタイム配信 | なし | FOXチャンネル等、 全9チャンネル |
最高画質 | ベーシック:SD スタンダード:フルHD プレミアム:4K |
フルHD |
対応デバイス | 各種スマートテレビ スマホ/タブレット 各種STB 各種ゲーム機 |
各種スマートテレビ スマホ/タブレット 各種STB 各種ゲーム機 |
同時視聴数 | ベーシック:1台 スタンダード:2台 プレミアム:4台 |
1台 |
ダウンロード機能 | 対応 | 対応 |
英語字幕 | 対応 | 対応 |
その他特徴 | 世界最大の利用者数 1億2,500万人以上(2018.4) オリジナル作品が豊富 |
日テレ傘下 日テレ系コンテンツに強い 国内最速の海外ドラマ配信 |
こうして特徴を並べると「料金プラン・作品ラインナップ・サービス機能面」など、パッと見でも結構違いがある事が分かりますね。
では、それぞれの違いを詳しく見て行きましょう!
NetflixとHulu 料金プランの比較
料金プラン | 料金(税抜) | 画質 | 同時視聴数 |
---|---|---|---|
Netflix (ベーシック) |
800円 | SD | 1台 |
Hulu | 933円 | SD/HD/フルHD | 1台 |
Netflix (スタンダード) |
1,200円 | SD/HD/フルHD | 2台 |
Netflix (プレミアム) |
1,800円 | SD/HD/フルHD/4K | 4台 |
まずは、料金から比較していきます。
Netflixにはベーシック、スタンダード、プレミアムの3つの料金プランがあります。 どのプランでも全ての作品が見放題 、プランに寄って見られる作品に違いはありません。プランに寄る違いは「画質(↓)」と「同時視聴数(↓)」です。
一方の Huluは月額933円の1プランのみ 、シンプルで分かりやすいですね♪
NetflixとHulu 配信ラインナップの比較
次に気になるのは作品ラインナップだと思います。
NetflixとHuluでは同じ作品も配信していますが、やはりそれぞれ得意なジャンルがあります。せっかく契約しても、見たい動画が少なければ使う頻度が減ってしまいます。
以下、両者のラインナップの特徴をご紹介します。
ジャンル名 | Netflix | Hulu |
---|---|---|
邦画 | 約660 | 約1200 |
洋画 | 約1500 | 約560 |
海外ドラマ | 約185 | 約380 |
国内ドラマ・TV番組 | 約120 | 約910 |
アニメ | 約400 | 約770 |
オリジナル作品 | 約1180 | 約30 |
上の表は、NetflixとHuluの作品数をジャンル別にまとめたものです。
Netflixは「オリジナル作品」が非常に充実しています。一般の「映画」やTVで放送される「海外ドラマ」「国内コンテンツ」よりも、 Netflix独自のコンテンツを楽しみたい人に向いています 。「動画配信サービス」と言うより、映画会社やTV局のように、コンテンツを作る側の側面が強くなりつつあります。
一方Huluは、元々NBC、FOX、ABCというアメリカの大手メディアが出資して誕生した会社です。そのため、日本上陸直後から「海外ドラマ」のラインナップが豊富です。また、2014年には「Huluの日本法人」が「日テレ」の傘下に入ります。これ以降、日テレの番組を中心とした「国内コンテンツ(ドラマ・アニメ・バラエティ)」も数多く配信しています。NetflixよりもTV局寄りのサービスなので、 TV局が放送した「海外ドラマ」「国内コンテンツ」を楽しみたい人に向いています 。
Netflixのオリジナル作品は凄い!
Netflixの目玉はオリジナル作品です。
Netflixのコンテンツ制作費は年々増えており、2018年は約1.3兆円(120億ドル)、2019年は約1.6兆円(150億ドル)に上る見込みです。NHKの番組制作費が年間1600億円程、これでも莫大ですが、 Netflixの番組制作費がNHKより1桁も大きい なんて、ちょっと驚きではないでしょうか?
これまで数々の作品が「アカデミー賞」や「エミー賞(アメリカTV界のアカデミー賞と言われる)」の各部門にノミネートされています。2018年のNetflix作品のエミー賞ノミネート数は112で、長年アメリカTV界のトップに君臨してきたHBOの108を上回りました(2019年はNetflixが117、HBOが137)。また、2019年にはNetflix作品「ROMA/ローマ」がアカデミー賞3冠を達成しています。
以前は、
と思っていた人々も、 今ではNetflix作品が目当てでサービスを利用 しています。
上記のとおりなので、本場アメリカ向のコンテンツが多いのでは?
と思いがちですが、
と発表しており、日本向の番組も数多く制作・配信しています。
例えば、人気バラエティ「あいのり」と「テラスハウス」の続編をフジテレビと共作し、話題になっています。
- あいのり Asian Journey
- あいのり African Journey
※毎週新着エピソード配信中♪ - TERRACE HOUSE BOYS & GIRLS IN THE CITY(東京編)
- TERRACE HOUSE ALOHA STATE(ハワイ編)
- TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS(軽井沢編)
- TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020(東京編 第2弾)
※毎週新着エピソード配信中♪
また、2018年からはオリジナルアニメにも力を入れはじめており、
- DEVILMAN Crybaby
2018年1月~
※永井豪画業50周年記念のアニメーション作品 - A.I.C.O Incarnation
2018年3月~ - B: The Beginning
2018年3月~ - バキ
第1期:2018年6月~
※第2期(中国大擂台賽編)制作決定 - ULTRAMAN
2019年4月~ - 7SEEDS
2019年6月~
※累計600万部超の近未来サバイバルストーリー
などなど、 かなり力の入った大人向け作品 が続々と独占配信 されています。
今後は、アニメ好きもNetflixから目を離せません!
Huluは日テレ傘下
一方、Hulu(日本法人)は日本テレビ傘下の会社です。
Netflixのような独自コンテンツと言うよりも、「日テレ」や他のTV局で放送された「国内コンテンツ(ドラマ・アニメ・バラエティ)」がラインナップの中心です。 新作ドラマ・アニメの見逃し配信 、日テレ系列を中心とした 国内ドラマ・バラエティ を楽しみたい人は断然Huluがオススメ です。
日本テレビで放送している最新ドラマなら、放送終了後すぐに見逃し配信を開始しています。
- あなたの番です
- 偽装不倫
- ボイス 110緊急指令室
- わたし旦那をシェアしてた
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで
「笑ってはいけないシリーズ」
※2019年9月現在
海外ドラマもHuluが強い
また、Huluは元々アメリカの大手メディア(NBC、FOX、ABC)がYou tubeに対抗するために立ち上げたサービスです。そのため、サービス開始当初より新作から旧作まで多数の海外ドラマを配信しています。
なかでもHuluプレミアは、現在海外で注目されているドラマをHuluが厳選し「日本初」で配信しているブランドラインです。そのため、Huluプレミアの作品は、基本的には Huluでしか見られない独占コンテンツ です。
「プレミア」と付きますが、もちろん別料金は掛からず見放題です。このように、国内であまり目にできない海外の最新ドラマを配信しているのは、Huluの大きな強みです!
- エージェント・オブ・シールド
- ロック・アップ/スペイン 女子刑務所
- ウォーキング・デッド
- クリミナル・マインド
- SCORPION/スコーピオン
※2019年9月現在
リアルタイム配信
更に、テレビ放送と同じように番組表に沿って番組が配信されていくリアルタイム配信も充実しています。
リアルタイム配信のチャンネルを選ぶと、その時間に放送されている番組がリアルタイムで流れます。見たい番組は、あらかじめ番組表で確認しておきます。2019年9月現在、Huluでは以下9つのチャンネルが配信されています。
- FOXチャンネル:番組表>
- ナショナルジオグラフィック:番組表>
- MTV MIX:番組表>
- ヒストリーチャンネル:番組表>
- BBCワールドニュース:番組表>
- CNN/US:番組表>
- 日テレNEWS24:番組表>
- ニコロデオン:番組表>
- Baby TV:番組表>
例えば、FOXチャンネルでは全米ゴールデンタイムで人気のドラマやバラエティを最速で配信しています。
「プリズンブレイク」「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」や「BONES」「ウォーキング・デッド」などの人気海外ドラマの最新話が一早くチェックできるので、海外ドラマ好きには堪らないでしょう。日本にいながら本国で見ているような感覚を味わえます。
こちらも Huluの大きなアドバンテージ です。
NetflixとHulu サービス・機能面の比較
ここまでNetflixとHuluの作品ラインナップの違いを中心にお伝えしましたが、続いて「画質・同時視聴数・ダウンロード機能・字幕」などの機能面の違いを見て行きましょう。
画質の比較
プラン | 最高画質 | 参考メディア |
---|---|---|
Netflixベーシック | SD | =DVD相当(480p) |
Netflixスタンダード | フルHD | =ブルーレイ相当(1080p) |
Hulu | フルHD | =ブルーレイ相当(1080p) |
Netflixプレミアム | 4K UHD | =4K(2160p) |
Netflixはプランに寄って視聴できる画質の種類が変わります。
NetflixのベーシックプランはSD画質、DVD相当の画質です。スマホ・タブレットなどの小さな画面で視聴するには十分ですが、大画面のテレビでは粗(アラ)が気になります。
NetflixのスタンダードプランとHuluはフルHD画質、ブルーレイ相当の画質が楽しめます。
Netflixのプレミアムプランは4Kの作品も楽しめます。自宅で4Kテレビのスペックを持て余しているなら、是非利用してみたいですよね♪但し、4K対応作品は増えてきてはいるものの、まだ本数が限られています。また、Huluは現状4Kには非対応です。
と、お考えかもしれません。
実は、Blu-rayの画質は数値上はDVDの5倍以上、地上デジタル放送よりも高画質です。「Netflixのスタンダードプラン」や「Hulu」はBlu-ray相当の画質に対応しているので、テレビの大画面で見ても遜色ありません。4K作品はまだ数が限られているので、テレビを使う事を想定していても、当面はこれらのプランで十分かと思います。
もちろん、上位プランでもSD/HD(720p)画質は利用できます。スマホで利用する場合など、小画面で通信量を抑えたい時は切り替えて使うと良いでしょう。
同時視聴数の比較
プラン | 料金 | 同時視聴数 |
---|---|---|
Netflixベーシック | 800円 | 1台 |
Hulu | 933円 | 1台 |
Netflixスタンダード | 1,200円 | 2台 |
Netflixプレミアム | 1,800円 | 4台 |
「同時視聴数」とは、1契約で同時に視聴できるデバイス(端末)の数です。
例えば、家族で1契約し、
- 父が帰宅中の電車内で「スマートフォン」で視聴
- 母と姉がリビングの「テレビ」で一緒に視聴
- 弟が自分の部屋で「タブレット」で視聴
この場合の「同時視聴数」は、
「スマートフォン父」+「テレビ母姉」+「タブレット弟」=3台
となります。
NetflixのベーシックプランやHuluでは、1台しか接続できません。家族それぞれで利用する場合は、一括でNetflixのプレミアムプランを申し込んだ方が 1人当たりの料金が抑えられます 。
※Huluの同時視聴|実質は2台>
また1人で使う場合、料金面ではNetflixのベーシックプランが1番安く済みます。但し、こちらはSD画質限定となるため、テレビも利用するならフルHDに対応しているHuluを選択した方が良いでしょう。
※あくまで「料金」「画質」のみで考える場合
ダウンロード機能の比較
ダウンロード機能対応機種 | |
---|---|
Netflix | ・Androidスマートフォン/タブレット ・iPhone/iPad ・Windows10搭載のPC |
Hulu | ・Androidスマートフォン/タブレット ・iPhone/iPad |
※NetflixはWin10搭載のPCでもダウンロード機能を利用できます。
動画配信サービスには「ダウンロード機能」と言い、スマホやタブレットへ動画を保存できる機能があります。これを利用すれば、自宅のネットワークで予め見たい動画を保存しておけるので、
- 外出時にスマホやポケットWifiのデータ通信量を気にする必要がなくなる
- 通信状況に左右されて動画が止まる事がなくなる
などの利点があります。
Netflix、Huluともにダウンロード機能には対応 しています。
ダウンロード機能の詳しい使い方は、それぞれ以下を参考にして下さい。
・【詳細】NETFLIXの動画ダウンロード機能|使い方と注意点>
・【詳細】Huluの動画ダウンロード機能|使い方・注意点解説>
英語字幕の比較
英語字幕 | 英語字幕検索機能 | |
---|---|---|
Netflix | 対応 | ・英語字幕対応作品を一括絞り込み |
Hulu | 対応 | ・英語字幕対応の「海外ドラマ」「洋画」単位で絞り込み |
NetflixもHuluもどちらも英語字幕を表示させる事ができます 。大手の動画配信サービスで英語字幕に対応しているのは、現時点でこの2社のみです。
英語中級者以上の方は、この機能を上手く使うと効率的に学習を進める事ができるのではないでしょうか?
- 日本語字幕・字幕無しでは聞き取れなかった単語や表現を拾う事ができる
- なんとなく聞き流していた表現もキャッチできる
- 目と耳を同時に使うので、表現が定着しやすい
Netflixは、日本語の作品でも英語字幕を表示できる作品が多いです。「日本語を聞きながら英語を読んで学習する」というスタイルも可能です。
NetflixとHulu どう選んだら良いか
以上、NetflixとHuluを比較してきました。
せっかく契約しても、見たい動画が少なければ結局使う頻度も減ってしまいます。機能的な側面もご紹介しましたが、最終的には見られる作品のラインナップで選んだ方が良いでしょう。
Netflixは「動画配信サービス」よりも映画会社やTV局のように、コンテンツを作る側の側面が強くなりつつあります。一般の「映画」やTV局が放送している「海外ドラマ」「国内コンテンツ」よりも、 Netflix独自のコンテンツを楽しみたい人に向いています 。
一方、
Huluは、元々アメリカの大手メディアが出資して誕生した会社です。そして2014年には「Huluの日本法人」が「日テレ」の傘下に入ります。これ以降、元々の強みだった「海外ドラマ」と日テレの番組を中心とした「国内コンテンツ(ドラマ・アニメ・バラエティ)」を強みにしています。NetflixよりもTV局寄りのサービスなので、 TV局が放送した「海外ドラマ」「国内コンテンツ」を楽しみたい人に向いています 。
という人のために、どちらのサービスも「無料お試し期間」を設けています。 無料期間中に解約してもOK なので、迷ったらまずは2つとも試してみては如何でしょうか?